五月幟
この写真について
空に揚がる鯉のぼりを写した写真です。『日本風景風俗写真帖』(明治43年、1910年)に収められ、題は「五月幟(さつきのぼり)」と刷られています。英語の説明には、紙や絹、木綿で作った鯉を、5月はじめの男の子の節句に竿へ揚げるとあり、鯉は前へ前へと進む、くじけない勇気のしるしだと添えています。
端午の節句には、もともと武家の玄関に幟(のぼり)や旗指物を飾る習わしがありました。江戸時代の中ごろになると町人もこれにならい、鯉の形の幟を揚げるようになったといわれます。急流の滝を登りきった鯉だけが竜になれたという中国の「登竜門」の話から、鯉の滝登りは出世のしるしとされました。
明治より前の鯉のぼりは、ほとんどが和紙で作られていました。明治の後半に木綿のものが広まり、昭和30年代には合成繊維に替わります。昭和23年(1948年)には5月5日が「こどもの日」として国民の祝日になり、いまも春の空を鯉のぼりが泳ぎます。
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写真には重ねません。
- 資料名
- 『日本風景風俗写真帖』(明治43年11月)
- 所蔵
- 国立国会図書館
- 使える根拠
- 著作権の保護期間満了(パブリックドメイン)
- 元の資料
- 国立国会図書館デジタルコレクションで見る
- 撮影時期
- 現在から116年以上前
- 掲載日
- 更新日